【1〜100】
生きろと、どんなに辛くても生きて生きて生き抜けと、そう言ったのは貴方じゃないか…!!

憎悪ばかりの瞳で睨み付けられ…憎まれるのはとても辛いことだと知った

死ねば…この苦しみから逃れられるかな…?

世界中俺の魂を差し出そう…(そう儚く笑う彼の顔には濃い諦めの色があった)

地にコトリと沈んだ体、徐々に温もりが消えゆくのに背筋が震えた(恐怖ではない、これは歓喜)

汚れた手、純白の翼でさえも汚れてみえた

ごめん、俺にはまだやるべきことがあるから

己の手先も見えぬほどの暗闇に、恐怖を覚えた

所詮、裏切り者の末路何て…



君が最後に呟いた本音、でも遅かった

感情を捨てろ、生き抜く為には自分を殺すしか道はない

俺は、誰?俺は、何?俺は……?俺は…

延ばした手は空を切り姿は煙のごとくかき消えた。(叫び声は届かない)

一生消えない刻印をその背に刻もう

逃げれたと、やっとあの空に手が届いたと思ったのに…

お前は『物』だ。心などない、ただのドール何だよ

始めから、俺には自由なんて無かったんだよ…

ただ繰り返される上辺だけの優しさに反吐がでそうだった

振り向きたくないと心が叫ぶのに視線は彼女へ向けられて…



前に、前にと進もうとするたびに足に繋がれた鎖が絡まって、歩けなくなる

じゃあ、何で俺はここにいるんだ!?

両親を殺した日

生まれながらにして意味をもった者など、数える程しかいない…意味なんてものは生きている時に自らの手で作り出すものなんだ

どんなに救おうとしても手の平から零れて行くんだ…

彼の最期を見てしまった

ひらひら舞う花びら、散った先にあるのは何?

やれるもんなら、くれてやる…!

だけどこの叫びは止められないんだ…!!

寂しいという感情さえ、俺には存在しないから



無理だよ、だって君は死んでるんだから

神など幻

頬を朱に染めながら、彼は微笑んだ

遊びでもいい、まず俺を知って欲しいんだ

な、何言ってんだよ!別に悲しくなんか……あ、あれ?変だな。勝手に涙が…

一緒に生きようとこの手を握った君はもうここには存在しない

指先から伝わる温もりに心臓が跳ね上がった

ねえねえ…取引しようよ。あの子を逃がしてあげるから…君の魂をちょうだい?

集え、戦士達よ!忠誠を剣に!誇りを盾に!我等の世界を守りぬくため!いざ、まいらん!!

では汝に問おう!己や大切な者等を棄ててまでも目指す『世界』とはなんぞ?



それは紅く

その声からは完全に正気が欠けていた…

皮肉だよね、人間であるはずの僕の方が化物に最も近く、化物であるはずの君が最も人間に近いだなんて

…これが!こんなことが神の意思だと言うのなら!!私は神を憎む…!!

勇者とは、世界に危機が訪れた時にしか存在はしないのだよ

そんなことで俺の全てを決めるな!!

死が怖いか?ならお前が殺した者達もどれ程恐ろしかっただろうな…?

世にあるのは『生』と『死』どちらかが欠ければ破滅を意味する

君のことなんて誰もイラナイんだ

じゃあ、俺達はずっと同じ過ちを侵してたってことか…?



生まれた意味を求めて戦い、それを止めたとたんにその意味が判るなんだなんて

まだ気付かないの?大切なものを失ってしまったことに

全てを捨てた。でも君だけは捨てられなかった

お願いだから…俺のことを、愛して下さい

さあ、殺せよ…!生きるくらいなら死んだほうがマシだ…!!

俺…信じてもいいのかな…?

死すらも…二人を引き離すことは出来ない

俺は、俺だ!誰の代わりでもない!俺は俺なんだ!!

この…腐った世界に希望など…未来などない

勇気とは、ただ力が強いだけのことではない



バレなきゃいいんだよ、そんなの

俺はあいつと出会わずに思い出となろう

割れた髪飾りは予感

幾度となく邪魔をしても必ず二人は出会ってしまう

呪縛から逃れるにはただ一つ

そんな運命…!俺が変えてやるよ!!

死すらも、恐れないか…よかろう、かかって来い!せめて苦しまずに逝かせてやろう!!

決して交わることがないと分かっていても、僕は貴女に恋をしてしまうのです

いつも、居てほしい時に貴方は居てくれないじゃない…!

私の気持ち何て、誰にも分からないわ…!



生きるってことは、全てを背負うってことなんだよ

一度だけでいいから、私を見て

世界を見てしまったから、俺はもうあそこには戻れない

少し…ほんの少しだけ待って…

俺だって、『人間』なんだから

死を恐ろしいと思うのは当然のことだ

どんなに醜くくても人は生にしがみつくんだ

昔私が欠けてしまった物

この心を揺さぶる手を放してください

自分が存在するために少なくとも何かを殺している



違う違う違う違う!!

俺じゃない…!俺は、何も悪くない…!!

お前には、絶望したよ

でも、今支えがなくなると…あいつは壊れてしまうから

甘やかすだけが全てじゃない

怖い…死ぬのが怖いんだ…!

俺が、生まれた意味がやっと分かった

孤独…それがどれほど辛いことかお前に分かるか?分かるわけないか、友も家族も全てがあるお前にはな

命をかけてでも守りたいものがあるんだ

世界のために死んでくれ



君は幸せだった?

知らなかった…人を愛すると言うことがこんなにも嬉しいことだったなんて…

誰かじゃなくて俺だけを愛して

その名のせいで彼は苦しめられた

ねえ知ってる?死に際の人の顔はとても醜く美しいんだよ…

もっとあがらってよ?じゃないと本当に殺しちゃうよ?

…何その顔?文句でもあるの?見ててイライラする…!

あ…いし…て…る……

なら…なんで俺は生まれたんだ…!?

相手の命を奪うことは、その人の全てを奪うということ